兵庫県臨床心理士会

2021年12月8日

日本精神分析的自己心理学協会 2021年度第2回公開セミナー

日本精神分析的自己心理学協会 2021年度第2回公開セミナー

「精神分析とフェミニズム・ジェンダー」

本年度第2回のセミナーテーマは「精神分析とフェミニズム、ジェンダー」です。今回、この分野の第一人者の先生方にご登壇いただきます。

一人目は、精神分析におけるフェミニズム、女性性に関する研究の第一人者である北村婦美先生です。二人目はLGBTQ+の心理支援、精神分析的論考を多数持たれている葛西真記子先生です。そして、現代自己心理学、間主観性理論の立場から治療場面における倫理的転回について発信している富樫公一先生です。

午前の部は北村婦美先生から「フロイト、フェミニズム、ジェンダー」と題したご講演をいただきます。講演では、フロイト時代から現代まで、精神分析における「女性論」ひいては「ジェンダー論」の変遷を、フェミニズムからの影響をふまえつつ振り返っていただきます。指定討論には、葛西真記子先生をお迎えします。

午後の部はシンポジウムです。「臨床実践におけるセクシャリティ・ジェンダー」をテーマに話題提供をいただきます。葛西先生からは、LGBTQ+がテーマとなった事例について自己心理学的、間主観的にどのように考え、関わっていくことができるかをお話しいただきます。北村先生からは、治療者の性差によって性愛的転移への反応はどう違うのか、特に女性治療者と男性患者という組み合わせで生じる転移-逆転移関係の研究から見えてくるものとは何かについて提示いただきます。指定討論は富樫公一先生にお願いしています。登壇者からの話を受けて、当日はセクシャリティ、ジェンダーを巡り広範囲な議論となることが期待されます。こちらはオンラインセミナーとなっています。地域を問わず、多くの方からのご参加を心よりお待ちしています。 本セミナーは「臨床心理士資格更新のためのポイント(2ポイント)」を承認されています。

1. 概要

[日 時]  2022年3月21日(月・祝日)10:00〜16:00

[場 所]  Zoomによるオンライン開催

[参加費] (1)JFPSP正規訓練生…4,000円 (2)大学院生(修士課程)…4,500円 (3)その他守秘義務を有する専門家…6,500円

[申込方法] JFPSPのHP上、申込フォームよりお願いします。

      http://jfpsp.net/OpenSeminar2021.html   

[問合せ先] E-mail: info@jfpsp.org   

[重 要]  本セミナーは、JFPSP自己心理学協会によって全編録画します。個人による録音・録画は固く禁じております。 質疑応答も録画対象です。録画映像からご自身の発言を削除することを希望される場合は、2022年3月31日までにinfo@jfpsp.orgまでにご一報ください。

2. プログラム

午前の部 

【講演と討論】 10:00 – 12:00

[題目]    「フロイト、フェミニズム、ジェンダー」

[講師]    北村婦美(東洞院心理療法オフィス/太子道診療所)

[指定討論]  葛西真記子(鳴門教育大学)

[司会]    井ノ崎敦子(徳島大学)

昼休憩 12:00 – 13:00 

午後の部 

【シンポジウム】 13:00 – 16:00

[話題提供1]  葛西真記子「LGBTQ+を自己心理学・間主観性から考える」

[話題提供2]  北村婦美 「男性患者と女性治療者―性愛的転移をめぐって」

[指定討論]   富樫公一(甲南大学/栄橋心理相談室)

[司会]     中西和紀(あいせい紀年病院)