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「なる」とは身の翻りである ?: インテグラル理論、ゲシュタルト療法、そして存在論的アニミズムの交錯から

  • 執筆者の写真: 兵庫県臨床心理士会
    兵庫県臨床心理士会
  • 2024年11月12日
  • 読了時間: 2分

研修主催団体: 日本ゲシュタルト療法学会

研修内容:

「なる」とは身の翻りである ?: インテグラル理論、ゲシュタルト療法、そして存在論的アニミズムの交錯から


日時・場所

2024年12月06日 20:00 – 22:00


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イベントについて

 ケン・ウィルバーを中心に創始されたインテグラル理論は、日本では成人の発達理論やビジネス、そして発達志向型対人支援の文脈で知られてきており、未邦訳の新著『根源的全体性を求めて』(“Finding Radical Wholeness”, 2024)に至るまでの発展を続けています。けれども、その理論的・哲学的背景も踏まえて紹介されることは少ないのも事実です。その重要な要素としては、ゲシュタルト療法の影響のもと確立された心身統合的かつ多面的な人間観や、ポストモダンとの対決でもある、部分/全体を意味するホロン(holon)をもとにした多階層的な世界観があります。このような観点を踏まえつつ、本発表では、「椅子の気づき」をめぐる拙論から進めて、ゲシュタルト療法の臨床技法・場面における「なる」ということの成立条件について考察していきます。具体的には、「なる」を従来のような「擬人化」という文脈ではなく、人間/非人間の境界を包含し、変容させるのみでなく、より人間種の生存条件に還る過程としての身の翻り=「返身」として再考してみたいと思います。そしてその過程で、現代の刷新された人類学における存在論的アニミズムとの対話も試みていきます。



【日時】2024年12月6日(金)20時〜22時


【講師】甲田烈


1971年、東京生まれ。東洋大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。仏教学専攻。現・東洋大学井上円了哲学センター客員研究員・武蔵野学院大学ヌーソロジー研究所特任研究員。大学院時代は近代インド思想を研究するとともに、トランスパーソナル心理学・インテグラル理論に関心を抱き探究を続けている。また、井上円了による妖怪学を哲学的に継承・発展させる試みも行っている。関心領域は妖怪学・インテグラル理論・比較哲学・人類学。単著は『手にとるように哲学がわかる本』(かんき出版)、『水木しげると妖怪の哲学』 (イースト新書)。共著は『入門 インテグラル理論』(日本能率協会マネジメントセンター)。


【指定討論】

野妻裕美(ヒロゲシュト)

加藤良徳(大阪体育大学)


【URL】


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