◆2025年度 精神分析臨床セミナー「基礎理論を学ぶ(Ⅱ-ⅱ)」
2021年度より3年間で精神分析の基礎理論、その技法を概観することを目的として、『精神分析臨床セミナー:基礎理論を学ぶ』を開講しました。本年度は改めて『精神分析臨床セミナー:基礎理論を学ぶ』(Ⅱ-ⅰ)を開講し、来年度は継続講義の2年目となります。
来年度は、初年度で学んだフロイト、クライン、アンナ・フロイトからの展開としての精神分析の理論に関して学びます。英国、米国の精神分析理論の発展を学び、さらに日本、フランスの精神分析についての知見を深めるというバランスを保った構成になっています。
なお、2025年度も会場とオンラインのハイブリッド形式で開催いたします。
詳細および申込につきましては、以下のページをご覧ください。
◆2025年度 こども・思春期精神分析セミナー「精神分析とひきこもり心性」
日本において「ひきこもり」が社会的問題として注目されるようになり久しく、多様な取り組みがなされています。「ひきこもり」には「生物-心理-社会」的な様々な要因が複雑に絡み合っています。また、何らかの精神疾患が併存している場合も多く、長期化・高年齢化の問題もあります。児童期・思春期においては「不登校」の問題とも関連してきます。
一方で、「ひきこもり」は社会現象或いは症状としての「ひきこもり」だけではありません。本セミナーでは、こうした「ひきこもり」だけでなく、普通の社会生活を営んでいても、現実との接点がない人たちの心性についても焦点を当てます。例えば、自閉スペクトラム症(ASD)を抱える人たちもそうでしょう。更に言えば、芸術家は自らの世界にひきこもり、作品制作に没頭し、完成させます。「ひきこもり」をこうした広い視野でとらえるならば、「孤高」とも「孤独」とも言える状態も含んでいます。これは広く言えば、自己愛というテーマに集約されるかもしれません。
このような「ひきこもり」心性について、精神分析的な観点からはどのように理解することができるでしょうか。また、精神分析アプローチはこの問題にいかに貢献できるでしょうか。2025年度は、ポスト・クライン派の理解に加え、ユング派の田中康裕先生、精神病理学の内海健先生をお迎えし、多様な観点から議論を行います。
今回も、会場参加とZoom参加のハイブリット開催をいたします。これまで参加できなかった関東以外の臨床家の方々のご参加も歓迎いたします。
◆2025年度 こども・思春期を対象とした心理療法グループ・スーパーヴィジョン
こども・思春期の心理療法やカウンセリングでの関わりを迷いながらも探求したい臨床家を、力動的な観点からサポート致します。提示していただく事例は、構造化された心理療法だけには限りませんので、日常の臨床実践を振り返り、何が展開しているのかを考えていきましょう。
例年すぐに定員に達し、ご参加できない方もいらっしゃいます。ご希望の方は、早めにHPからお申込みください。なお、こちらはオンラインでの参加はできませんのでご注意ください。
詳細および申し込みにつきましては、以下のページをご覧ください。
◆2025年度 こども・思春期心理療法スーパーヴィジョン・グループ
昨今のこどもを廻る問題は、虐待、発達障害などを基盤として不登校などの不適応に陥っています。また、ゲームやヴァーチャルリアリティの世界に依存的に嵌り込むこどもたちも多数います。こうしたこどもたちへのアプローチとして、プレイ・セラピーはこどもの心理療法として一般的な技法となっています。 しかし、残念なことですが、 プレイ・セラピーを単に子どもを楽しませる技法としか考えることができず、 複雑なこどものこころの悩みに触れることもできません。
このグループは、 こどものケースとの詳細な治療記録の発表をもとにして、 こどもの言動の意味やプレイの流れについて精神分析的見地から理解するものです。更に、実際のケースの議論を通して、こどものこころを理解し、解釈や介入といった精神分析的技法を学ぶことを目的にしています。プレイ・セラピーを行いながら、 「自分はなにをしているのだろうか」 という疑問に襲われているセラピストの方々に適切な指針が築かれるはずです。 こどものケースだけでなく、思春期や大人のケースでの参加も支障ありません。
なお、こちらは対面での開催となり、オンラインでの参加はできませんのでご注意ください。
詳細および申し込みにつきましては、添付したチラシをご覧ください。
ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
よろしくお願い申し上げます。
コメント