第56回の兵庫県臨床心理士会研修会および令和3年度総会をzoomを用いたオンラインにて行います。日頃会場に足をお運びいただけない地方にお住いの会員の皆さまも、この機会に奮ってご参加ください。研修会開始前に、情報の取り扱い等の守秘義務に関する誓約書にweb上でご回答をいただきます。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
○研修テーマ
「多様性と多文化共生」
今回の研修会のテーマは「多様性と多文化共生」です。多様性(diversity)は、現代社会において非常に今日的なテーマです。社会がグローバルに変化し、発展していくためには、必要不可欠な要素であると考えられます。コロナで状況は一変してしまいましたが、これまでの日本はかつてないほど多くの外国人が訪れ、日本に暮らすようになっています。ポストコロナ社会で、この傾向がますます強まることは確実な事だと思われます。そしてそこに様々な心理学的問題が生じていることも確かです。また、日本で暮らす外国人の問題だけでなく、多様性は様々な心理学的問題をはらんでいます。今回は特に、日本で暮らす外国人の問題、LGBTQ+の問題を取り上げ、コロナ禍の影響も考慮に入れながら、講師の先生にお話頂くつもりです。
○日時 :令和3年 7月 11日(日)
本研修はzoom というアプリを使ったweb上で行います。※
今回手話通訳はありません。必要な方は音声入力等のアプリをご用意願います。
9:30~10:00 受付(入室開始、待合室での待機)
10:00~10:10 会長挨拶、趣旨説明
10:10~12:40 午前の部「日本で暮らす外国人の現状と課題」
12:40~13:30 総会(2021年度 兵庫県臨床心理士会総会)
13:30~14:15 昼休憩
14:15~16:45 午後の部「性の多様性を知る-臨床心理士としてできること-」
○午前の部
「日本に住む外国人の現状と課題」
講師:中川 郷子 先生(サンパウロ かえるプロジェクト代表 臨床心理士)
松田 真希子 先生(金沢大学)
司会:伊藤 俊樹 先生(神戸大学)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と隣り合う暮らしが当たり前になってきた現在、今までは潜在していた様々な問題が顕在化してきているのではないでしょうか。そこで午前の部では『日本に住む外国人の現状と課題』について松田真希子先生(金沢大学)、中川郷子先生(サンパウロ NPO法人かえるプロジェクト代表/臨床心理士)のお二方の先生にご講演を頂き、その後、司会の伊藤俊樹先生(神戸大学)を交えてシンポジウムを開催したいと思います。どうぞ奮ってご参加のほどお待ちしております。
①『日本に住むブラジル人たちへの心理サポート』
≪中川郷子先生(サンパウロ NPO法人かえるプロジェクト代表 臨床心理士)≫
1990年代から日本の製造業の担い手として日系人を迎えて30年になります。その間、外国人の成人の抱える問題は変化してきたこともあれば、根本的には変わっていないこともあります。その中でCOVID-19の流行により潜在的に抱えていた心理的な課題が顕在化しています。ここでは、厚生労働省民間外国人支援団体の依頼により実施した10年以上にわたる在日ブラジル人に対する心理サポート活動から得られた知見をみなさんと共有し、今後の課題について共に考えていきたいと思います。
②『外国人のこどもの教育-特別支援教室で学ぶ子どもたちを中心に-』
≪松田真希子先生(金沢大学)≫
現在日本の小中学校には外国にルーツを持つ子どもたちが増えている中で、様々な就学上の困難を抱えながら学んでいます。また、特別支援学級に在籍する外国にルーツを持つこどもは、普通学級にいる子どもよりも高い比率で在籍しています。ここでは、今の日本で学ぶ外国にルーツを持つこどもたちの現状と課題、その原因と考えられることと、これからの支援のあり方についてお話しします。
〇午後の部
「性の多様性を知る-臨床心理士としてできること-」
講師:葛西 真記子 先生(鳴門教育大学大学院教授)
片桐 亜希 先生(特別非営利活動法人SHIP)
司会:髙寄 誠 先生(明石こころのホスピタル)
コロナ禍において人類は、分断される経験を積み重ねてきました。ワクチン接種が始まり、徐々に日常を取り戻していくことを願うばかりです。多くの自治体に非常事態宣言が発出され、日々メディアで死者数が報道されています。人と人との分断が続く情勢の中であるからこそ、我々臨床心理士は、多様な人とのつながり、その中で生き、多様な文化を理解しつながっていく、そのことについて改めて見つめなおす時期にきているのではないかと思います。
今回は、葛西真記子先生(鳴門教育大学大学院)、片桐亜希先生(特別非営利活動法人SHIP)をお招きし、性の多様性について、皆さまと考えることができればと思い、企画させていただきました。
誰にでも、性的思考、性自認はあり、その対象が異性であったり、同性であったり、両性であったり、なかったりします。また、性別も、女性、男性、どちらでもない、どちらでもあるなど、多様であります。
臨床心理士である前に、一人の人として、自分のこととして、性の多様性について考える機会になりましたら幸いです。
目の前の現実に揺り動かされる昨今ですが、多くの方とのつながりを持つことができればと思います。皆さまのご参加をお待ちしております。
○申し込み要領【受付終了しました】
・兵庫県臨床心理士会会員 2,000円 (Web研修にて通常価格より千円割引しました) ※会員マイページからお申込みが可能です。会員マイページからのお申し込みの場合は、研修受講の履歴が残り、後から確認することが可能です。ぜひご利用ください。
★クレジットカード決済の場合オンラインで領収書発行が可能です。
・他府県臨床心理士会会員・日本心理臨床学会会員 5,000円 ・臨床心理士養成大学院在籍大学院生 2000円
参加申し込み手続きに合わせて決裁をお願いします
※領収証は原則発行いたしません。支払いの際の控えなどをご利用ください。 申込締切 7月4日(日)
☆研修会前々日までに、ミーティングID等を記載したメールをお送りいたします。
☆携帯メールアドレスの場合、一斉メール送信が拒否設定になっている場合があります。☆Gmailの場合には、受信トレイではなく「すべてのメール」のボックスに入ってしまう場合があります。特にGmailの場合、メールが届かない等のトラブルが起きることがあるようです。セキュリティの設定等を各自事務局からメールが届く設定にしておいてください。
☆メールが届かないようでしたら、事務局にお問い合わせ下さい。
○研修ポイント
全日程参加者には研修ポイントが付与されます。研修開始前に「守秘義務に関する誓約書」に署名、終了後のアンケートに回答することで、研修会に参加したとみなします。なお、今回はWeb研修のため、研修参加証明書は発行しません。資格更新手続きの際、前述の方法で参加確認が取れた方については、証明書の送付は必要ありません。
※
①zoomアプリをお持ちでない方は、事前にお手持ちのパソコン、スマートフォンにアプリのダウンロードをお願いします。このアプリはzoom のホームページから無料でダウンロードできます。みなさまの利用できるデバイス(PC、スマホ)にzoomアプリ(最新バージョン)をインストールしてお待ちください。
②当日は、安定した通信環境が確保された場所でのご利用をお願いいたします。zoomの利用方法や通信状態の不具合の問い合わせについては、当会事務局は対応できません。zoomの利用方法の確認などは、あらかじめご準備ください。また、通信の利用状況などは、インターネット契約通信会社などにお問い合わせ下さい。
③参加申し込み手続き後、研修会参加に必要なID及びパスワードをお知らせいたします。Gmail等ではメールが届かない等のトラブルが起きることがあるようです。セキュリティの設定等を各自事務局からメールが届く設定にしておいてください。
④参加申し込みを頂いていない方の視聴は固くお断りいたします。
⑤上記URLを申込者以外に提示することは絶対にお止めください。
⑥zoom画面をSNSやブログ、動画配信サイトなどに掲載するなど、外部に発信することを固く禁じます。
★研修についてのご希望ご意見を研修委員までお寄せください。
(伊藤俊樹、中村有生、石河倫美、三木伸子、春原千夏)
お問い合わせ先
兵庫県臨床心理士会事務局
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