大阪・京都こころの発達研究所 葉 主催
1,就労支援におけるブリーフセラピーの活用~面接構造にとらわれない心理的援助~
就労移行支援事業所や就労継続支援事業所など福祉現場で活躍される支援者の方々、大学の学生相談や学生サポートセンターなどで活躍支援者の方々は、「就労」という社会適応を目指した関わりを行う必要があります。しかし、一般的なカウンセリングの基本は「受容」や「傾聴」を基本とし、クライエントの心の変容を目指します。また、面接室や時間など決められた構造でカウンセリングすることで効果が発揮される場合が多いでしょう。就労を目指した支援の場合、こうした一般的なカウンセリングの技術だけでは難しいことがあります。ではどのように支援すればいいのでしょうか。
私たちが支援のなかでクライエントの抱える問題に出会ったとき、例えば「この人はADHDだから」や「就労へのモチベーションが低いから」「認知の偏りがあるから」などというように、その個人の内面に何らかの原因となるものがあると考え、それを明らかにすることに注力しがちです。一方、ブリーフセラピー(BriefTherapy:短期療法)では、問題の所在を精神病理やパーソナリティといった個人の内側に想定するのではなく、個人と個人の相互作用(コミュニケーション)の仕方から問題の理解を図ります。そのうえで「原因探し」よりも「解決構築」に重点を置き、比較的短期間での変化を志向します。 今回は、ブリーフセラピーの理論や考え方を学んでいただくことで、新しい視点やアセスメントのスキルと、短期間で変化に繋がる面談のコツを身に付けていただくことを目指します。 日時:2021年10月3日(日)10:00~16:30(昼休憩1時間) 場所:ZOOM(リアルタイム+講義部分のみ録画視聴1ヶ月) 対象:就労移行、就労継続、学生相談などの就労支援に携わる支援者(資格問わず) 参加費:5000円 定員先着95名 臨床心理士更新ポイント申請予定 申込〆切:9月末日(定員に達し次第、締切ます) 講師:臼井卓也(就労移行支援事業所ピオニー所長・長岡ヘルスケアセンター心理課) 公認心理師・臨床心理士。障害者就業・生活支援センターやジョブパークなど、長くしょうがいのある方の就労支援に携わり、現在は就労移行支援事業所の所長。病院の心理職として心理検査やカウンセリングも担当している。専門はブリーフセラピー、SST
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