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心理臨床とマイクロアグレッションーー差別や属性をめぐる生きづらさに、対人援助はどのように向き合うか 

  • 執筆者の写真: 兵庫県臨床心理士会
    兵庫県臨床心理士会
  • 3月25日
  • 読了時間: 3分

【オンラインセミナー】心理臨床とマイクロアグレッションーー差別や属性をめぐる生きづらさに、対人援助はどのように向き合うか

 

【概要】

女性経営者にむけて「あなたの上司はどこ」と質問する。

体に障害のあるスタッフにたいして「正社員を出してください」と伝える。

日本で生まれ育った海外ルーツの人に「日本語が上手だね」と言う。

 

マイクロアグレッションとは、上記のような日常生活のなかで交わされる無自覚な偏見や差別に基づく「見下しや侮辱」のことを言います。

自覚的ではないだけにその場で指摘されることは少ないですが、そうした微細な言動が積み重なることで、社会的マイノリティの人びとの心身の健康をむしばむ要因ともなっています。

本セミナーでは、近年注目されているマイクロアグレッションについて理解を深めつつ、心理臨床の現場ではどのような対応が必要か、具体的な場面に即して学びます。

 

こんな方におすすめ

・クライエントの「生きづらさ」をより深く理解したい心理職の方

・マイクロアグレッションの概念を学び、臨床に活かしたい方

・支援者自身の言動や関わり方を振り返り、より安全な対人援助を実践したい方

 

講師にお呼びしたのは、『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション』(明石書店)の翻訳にも携わった丸一俊介先生と朴希沙先生。在日コリアンカウンセリング&コミュニティセンターを開設し、民族的マイノリティが安心して暮らせるコミュニティ作りとメンタルサポート活動を実践されています。

私たち支援者自身も社会的文脈の中で生きており、無意識のうちに誰かを傷つけたり、あるいは自身が傷ついたりすることがあります。本セミナーでは、こうした現象に臨床の視点から向き合い、対人援助のあり方を再考する機会を提供します。

 

【講師】

丸一俊介(まるいちしゅんすけ)

京都在住。 精神保健福祉士として精神疾患を抱える人の相談業務や生活支援を行う。個人的な交友関係をきっかけに在日コリアンの当事者研究グループに日本人の立場で関わり、マイノリティの置かれている状況の切実さに気づく。現在はマイクロアグレッションの調査活動やワークショップの開催、2020年9月より在日コリアンカウンセリング&コミュニティセンターを開設。民族的マイノリティが安心して暮らせるコミュニティ作りとメンタルサポート活動を行う。

 

朴希沙(ぱくきさ)

臨床心理士、公認心理師。在日コリアンカウンセリング&コミュニティセンターカウンセラー。博士(人間科学)学位取得見込み。専門は在日コリアンのための心理臨床で、歴史的トラウマや民族差別と個人の心理臨床の間のつながりについて研究を行ってきた。マイクロアグレッションに関する学術論文の執筆(朴、2024)や研究発表多数。詳しくはResearch mapをご覧ください(https://researchmap.jp/kisapark)。

 

【日時】

2025年5月23日(金) 19:00~21:15

 

【プログラム】

・マイクロアグレッションとは?ーー理論と背景を理解する

・日本におけるマイクロアグレッションーー実態調査の報告から

・臨床場面におけるマイクロアグレッションーー事例やその影響

・支援者に求められる姿勢ーー自身の社会的立場とどう向き合うか

 

【会場】

オンライン(Zoomウェビナー)

 

【定員】

500名

 

【参加費】

2,500円(税込)

 

【申込締切】

2025年5月23日18:00まで

※定員に達し次第、受け付けを締め切らせていただきます。

 

【申込方法】

お申し込みは下記サイトからお願いいたします。

 

【問い合わせ先】

創元社セミナー担当

〒541-0047 大阪市中央区淡路町4-3-6




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