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兵庫県臨床心理士会

第13回 松木邦裕セミナー on the Web「精神分析は憎しみ(Hate)をどう考え、向き合うのか?」

第13回 松木邦裕セミナー on the Web

「精神分析は憎しみ(Hate)をどう考え、向き合うのか?」


今年も引き続き松木先生に学ぶセミナーを企画しました。コロナ禍は終わる気配を見せず、見通しのきかない不安な生活が続いています。その影響の実態をまだ私たちは見極めることはできません。

昨年の第12回セミナーでは「精神分析はネガティブ(負)とどのように向き合うか?」と題してセミナーを行いました。ネガティブは人の苦悩の源泉であり、その「棘」は本人を苛み、関わる者はその棘に刺されることを覚悟しなければなりません。その痛みこそクライエントを知る端緒となります。精神分析の目的は、この「得体の知れないネガティブ」を心に抱えておくことのできる「ありきたりの不幸」にすることです。そこには臨床の、そして生きることの大切なヒントがありました。

しかし、問いはつきません。今年は、さらにもう一歩進んで「憎しみHate」について考えようと思います。ヘイトスピーチという言葉があるように、社会において憎しみは中傷、誹謗、差別などになって、連鎖し、応酬しあっています。それが行為になるとバイオレンス=暴力や暴言となって、人は傷つけあい、時に殺人や戦争にまでつながるような破壊的なものになります。臨床の現場においても、クレームやバイオレンスの問題は避けることはできず、私たちは宿年の怨念のような憎しみに戸惑い、突然の憎しみの噴出に狼狽えることになります。

一方、視点を変えれば、憎しみのリンクをビオンが「H」と記号化したように、憎しみは情動であり、関係性であるということができるでしょう。憎しみは対象に向かっているのです。それは愛「L」と関係しているのでしょうか?また、憎しみを変容するということはいったいどういうことなのでしょうか?


第1部では、松木先生に「精神分析からみたヘイト」としてヘイトをどのように考えるのかの講義と質疑応答を行いたいと思います。

第2部ではコンパクトな臨床ビネットを提示し、そのケースの中でどのように憎しみをワークするのか検討します。

第3部の「臨床談義」では、参加者の皆様から松木先生に聞いてみたいことを事前に受け付けます。臨床に限らず、どのような角度の質問でも松木先生にぶつけてみましょう。臨床談義は例年、学会などでは訊けない問いから、思いもよらない話を聴くことができます。今年も、全国の皆様からの予想外の質問を楽しみにしています。


【講師】 松木邦裕(精神分析オフィス)

【日時】2022年1月16日(日曜日)10:15~15:30 


※オンライン上(zoom)での開催です。セミナー終了後に録画配信を予定しており、当日の受講者は録画配信を視聴していただけます。


【申し込み手順】

PC、スマートフォンで下記のURLから申し込みフォームにアクセスし、必要事項を記入の上、送信してください。


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