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第4回 セラピストのSexualityとGenderと「DVとパワハラを心理臨床から考える ~ホモソーシャルとホモフォビア概念から~」

  • 執筆者の写真: 兵庫県臨床心理士会
    兵庫県臨床心理士会
  • 2024年10月30日
  • 読了時間: 3分

【研修主催団体】Therapy Plays epifunny

【セミナー内容】


Therapy Plays epifunny主催 

第4回 セラピストのSexualityとGenderと

「DVとパワハラを心理臨床から考える ~ホモソーシャルとホモフォビア概念から~」

 

◇内容 

 このセミナーは、当初から自分の中の無意識的な囚われ、特にSexualityとGenderについて、なかなか照らし出しにくい男性側に焦点づけ、我々経験者こそ自分の無意識的な動きを振り返ることこそが、皆さんの臨床に繋がるのではないか、という狙いのもと継続してきました。

 昨年は、家父長制において男性同士の競争と絆のために女性をモノ化することで構造を維持するという男性中心社会におけるホモソーシャル概念(ミソジニーの視点が中心)を紹介しました。この構造は、私たちが心理臨床を営む現場にも横たわっており、臨床家の個々人の内にも囚われがあることに目を向けようと試みたわけです。改めて、男性セラピスト(女性セラピストも表裏一体)は、こうしたジェンダーコードに縛られながら臨床を行なっているかを再確認できた回であったかと思われます。

 今回のセミナーでは、前回紹介したホモソーシャル概念における、もう一方の軸である「ホモフォビア」にも目を向けることで、私たちの現場でも直接的に体験するかもしれないパワハラや、クライエントの体験しているDVといった権力/搾取関係を心理臨床的に考えてみましょう。

 当日は「ホモソーシャルとホモフォビア」と題してホモソーシャルとミソジニーを復習し、ホモフォビア概念を説明いたします。次に「DVとパワハラの心理臨床」と題して、男性中心社会におけるDVやパワハラが、ホモソーシャル・ミソジニー・ホモフォビア概念に密接にかかわっていることをお伝えします。事例提示では、心理療法の事例ではなく、対人支援現場における人間関係のあれこれについてを事例化して提示し、前述の権力/搾取関係について、皆さんと議論できるように努めます。

 改めて、ジェンダーコードが我々の臨床現場にそして事例の中にどのように影響を及ぼしているのか、心理臨床的にどのように考えていくのか理解を深めながら、そして皆さんと一緒に安心して自分を振り返ることができるセミナーになればと思っています。

 *イヴ・K・セジウィック:ジェンダー論、クィア論が専門の文学研究者

 参考文献「男同士の絆ーイギリス文学とホモソーシャルな欲望」

 

◇開催概要

●日時:2024年12月14日(土)18時30分~20時30分

●開催方法:Zoom開催

●講師:

日下紀子先生(ノートルダム清心女子大学教授、谷町こどもセンター・関西心理センター顧問/臨床心理士・公認心理師)

坂井新氏(とじまクリニック副院長、オフィス・トコトコ代表、TPe代表/臨床心理士・公認心理師)

●対象: 初心から中堅の臨床家、臨床を学ぶ大学院生、 その他、事例を取り扱う場合がありますので守秘義務を負うことができる対人支援専門職。

●参加費:3,000円

●申込締切:2024年12月12日(木)

●セミナー内容

・「ホモソーシャルとホモフォビア」担当:坂井新先生 

・「DVとパワハラの心理臨床」担当:日下紀子先生

・  講師による事例提示と質問会

●申込方法:申込フォーム(https://forms.gle/nVomYDNvzNoNZXDM7)より、お申込みください。お申込み後、主催者よりメールにて、参加までの流れ(参加費の振込方法など)をお送りいたします。

 

◇お問い合わせ先

Therapy Plays epifunny




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