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2023年度「組織で働くための精神分析−そこで生き延び貢献する術として−」

  • 執筆者の写真: 兵庫県臨床心理士会
    兵庫県臨床心理士会
  • 2023年2月17日
  • 読了時間: 3分

企画者である私(白波瀬)を含め、多くの臨床家の皆さんは何らかの組織(医療、教育、福祉、司法など)に所属し、その中で臨床家としての業務を行うと共に、組織の一員として働いておられると考えます。

精神分析では、組織には「課題集団 work group」と「基底的想定集団 basic assumption group」という2つの側面が必ず存在すると考えます。課題集団では、組織のもつ目的達成に向けて、組織そしてメンバーが合理的・主体的に活動することができます。一方、基底的想定集団においては、組織とメンバーは不安や憶測に支配され、さまざまな不合理な動きをするようになり、組織としての機能は低下します。心理的重圧に曝されたとき、この側面が活性化します。いずれの組織も、課題集団を目指して運用されますが、実際は基底的想定集団により振り回されていることが少なくありません。

こころを扱う臨床家である私たちにとって、基底的想定集団は自らの専門性を発揮して改善に貢献すべき課題であるといえます。しかし、私たちもまた組織の中でこの基底的想定集団の影響を受けます。その意味で、私たちにとってそれは如何に生き延びるかという課題でもあります。

基底的想定集団では、私たちもまた合理的に思考することが困難になり、しばしば被害的になったり依存的になったりします。こうした状態に気づき、如何に立て直すかが、すなわち生き延びることになります。さらに、組織の中でその立て直しができることが組織の課題集団としての側面を活性化することにもつながります。

本セミナーでは、この立て直しを体験的に習得いただくことを目指しています。セミナーの場もまた、一つの組織です。したがって、ここにも基底的想定集団が存在しています。セミナーの中での体験、そして思い出したセミナー外での記憶、それらを話し合うことが基底的想定集団に気づき、そこから立て直すことにつながります。ある参加者は、この過程を「縮こまった脳が膨らむ」体験と表現しました。今回参加いただく皆さんにも同様の体験をしていただき、その体験を自らの組織に持ち帰り、そこで生き延びると共に貢献いただければと考えています。

という次第ですので、「組織で働くための精神分析」と銘打っていますが、参加に当たっては必ずしも精神分析の知識は必要としません。「組織で働くための精神分析」について学びたいと思われる方、自らの実践を発表して議論したいと思われる方、「組織で働くための精神分析」の発展に関わりたいと思われる方、あるいは何だか面白そうと思われた方、いずれも大歓迎です。ぜひご参加いただくと共に、ご協力ください。ご参加をお待ちしております。


1.対象者 医師、公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士をはじめとする、「組織で働くための精神分析」に興味をもっておられる、守秘義務のある臨床家の方々


2.募集人数 20名


3.講師(敬称略) 白波瀬丈一郎(東京都済生会中央病院)、三浦有紀(東京都済生会中央病院)ゲストスピーカー:荻野達史(静岡大学)、岡田暁宜(慶應義塾大学)、 あと1名ゲストスピーカーをお呼びする予定です。


4.日程 2023年4月から2023年11月(8月は休み)の第2日曜日、全7回 4月9日、5月14日、6月11日、7月9日、9月10日、10月8日、 11月12日


5.時間 午後1時半から4時半まで


6.参加費 35,000円


7.開催方法 小寺精神分析記念財団 セミナールームおよびZoom によるハイブリッド開催


 
 

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