【研修会名】 2022年度こども・思春期精神分析セミナー
【主催者】 こども・思春期精神分析研究会
【会場】 東京都市ヶ谷・オンライン
【開催日時】 2022年5月〜2023年3月までの奇数月(全6回)第2日曜日 13時〜16時45分
【概要】
こころの世界は社会と同じように変化しているため、私たち臨床家はその変化とその背景にあるものを捉え続けていく必要がある。この半世紀でも、不登校、ひきこもり、新型鬱病、虐待・DV、発達障害など新たなテーマが社会的問題として浮上してきている。現代人のメンタリティも時代の流れに沿って刻々と変化し、精神症状にも変化が生じている。例えば、統合失調症の軽症化、ボーダーライン・パーソナリティ障害の減少をはじめ、解離や離人の多様化と複雑化、鬱状態の変質、自閉スペクトラム心性の広がりなどの変化により、私たち臨床家は多様な臨床像の理解と関り方をめぐり再検討する必要性がでてきた。
このように社会とこころは連動しているが、今の時代は、以前と比べ、価値観の多様化、新しい秩序の生成、境界線の喪失などの諸要素により、一様には定義し難い。それゆえに、現代社会をどのように捉え、そこに生きる人間、とりわけ次に社会を担っていくこども・思春期の者たちのこころの世界を理解し考え続ける姿勢が求められているのではないだろうか。
今年度は、精神病理の第一人者である精神科医の内海健先生と、医療人類学の視点を持ち心理療法を実践し近年こころについて重要な問題提起をしている臨床心理士の東畑開人先生のお二人をお招きしています。 本セミナーは、ポスト・クライン派精神分析の視点を中核に起きつつ、それに加え、時代の流れの中で重要となりつつある視点も盛り込み、共に学び合う場を作りたいと考えています。
昨年度に引き続き、今年度も会場参加とZoom参加のハイブリット開催をいたします。これまで参加できなかった関東以外の臨床家の方々のご参加も歓迎いたします。
主催:こども・思春期精神分析研究会 木部 則雄
【プログラム】
第1回 5月8日
講師:木部 則雄 司会:脇谷 順子 事例提示:村田 朱美
第2回 7月10日
講師:内海 健 司会:木部 則雄 ※講義のみ
第3回 9月11日
講師:東畑 開人 司会:木部 則雄 事例提示:坂元 龍太
第4回 11月13日
講師:飛谷 渉 司会:木部 則雄 事例提示:田中 志帆
第5回 1月8日
講師:平井 正三 司会:木部 則雄 事例提示:笹村 明杜
第6回 3月12日
講師:鈴木 龍 司会:木部 則雄 事例提示:阿久津章乃
【講師】
◆講 師 (五十音順、敬称略)
内海 健 (東京藝術大学保健管理センター)
木部 則雄 (白百合女子大学人間総合学部発達心理学科/こども・思春期メンタルクリニック)
鈴木 龍 (鈴木龍分析オフィス)
東畑 開人 (白金高輪カウンセリングルーム)
飛谷 渉 (大阪教育大学保健センター)
平井 正三 (御池心理療法センター/認定NPO法人子どもの心理療法支援会)
脇谷 順子 (杏林大学保健学部臨床心理学科/認定NPO法人子どもの心理療法支援会)
◆事 例 発 表 者 (五十音順、敬称略)
阿久津章乃 (ファミリーメンタルクリニックまつたに)
坂元 龍太 (あざみ野心理オフィス)
笹村 明杜 (ながしまメンタルクリニック)
田中 志帆 (文教大学人間科学部臨床心理学科/浦和さくら草通り心理オフィス)
村田 朱美 (日本赤十字社医療センター小児科)
【参加対象者】
こども・思春期を対象とした精神分析的セラピーに関心のある医師、心理臨床家、もしくは現在専門的にそれらを学んでいる大学院生等の学生
【定員】 会場・Zoom各50名(先着順) ※「会場参加」を希望された方は、各回ごとに会場参加かZoom参加を選んで頂くことが可能です。
【参加費】
44,000円(消費税込)
【申込期限】 2022年2月28日
【申込方法】
下記URLから「こども・思春期精神分析研究会」のHPにアクセスしていただき、セミナページよりお申し込みください。
https://kodomo-psychoanalysis-sg.com/
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