top of page
  • 兵庫県臨床心理士会

(4/26修正)『自然災害における二極分化期から中・長期の心理支援へ』

★申込先URLが修正されました。


兵庫県臨床心理士会・兵庫県公認心理師会共催 災害支援合同臨時研修(ひょうごHEART臨時研修)

『自然災害における二極分化期から中・長期の心理支援へ』

本研修は、今回の能登半島地震における支援活動に際して緊急企画された災害支援専門研修です。受講すると、希望者は兵庫県臨床心理士会緊急支援チーム(通称“ひょうごHEART”(Hyogo Emergency And Rescue Team))に登録することができます。ひょうごHEART登録者には、被害者支援・被災者支援に関する求人や研修等の情報がEメール配信されます。また、大規模災害における学校緊急支援派遣要請等は、ひょうごHEART登録員であることが条件となります。(非会員の方や兵庫県公認心理師会会員の方は、登録できません。)

 自然災害後の心理支援において「中・長期」というのは、二極分化期に入りPTSDの診断が行われはじめる時期以降を指します。「二極分化」とは、トラウマ反応(恐怖やショックによる反応)が回復して日常生活がさしあたり支障なく行われる状態と、PTSD化しトラウマ反応が持続する状態との二極に分化していくということです。津波を伴うような巨大地震の場合、二極分化期は6ヵ月目ぐらいからはじまると考えられますので、現在心理支援がつづけられている能登半島地震の場合は、6月頃からその時期に入っていくのではないかと予想されます。

この時期の心理支援の要点は、ストレスチェックを行い回復の確認とPTSD化している要支援者の把握を行う必要があります。そしてPTSD化している要支援者には治療的なかかわりを行い、さしあたり回復している要支援者には、表現活動を通して体験を抱えやすくしていくことが望ましいでしょう。

 今回の研修は、二極分化期から中・長期をどう捉えるかに加え、

  ①ストレスチェックを実施するためのこころのサポート授業の実際

  ②PTSD化している要支援者に対するトラウマ・カウンセリングの考え方

  ③さまざまな表現活動の具体例

  ④喪失後のモーニングワークの具体例

⑤(補足)5年後以降に現れてくる遅発性PTSDをどう考えるか

等を紹介する予定です。また、後半は能登半島地震の緊急派遣スクールカウンセラーとして活動した者から報告いただき、“わたしたちはなぜ災害後心理支援を行うのか”という個別の思いも含めて、活動をふりかえり、今後の支援を考える機会にしたいと思います。

 なお、今回の研修を受講するまえに、前回1/28のひょうごHEART臨時研修でお話した『大災害後の初期支援を行う時に必ず知っておきたいこと』の動画を視聴しておいていただければ、研修内容がよりわかりやすくなると思います。

受講は先着順となりますので、早めにお申し込みください。

[日時] 2024年5月12日(日) 10:00~16:00 (9:45~ 入室開始)

[場所] オンライン(Zoom)

    ※入室ID・パスコードは、申込完了時にEメールで自動返信されます。

[講師/委員]

 ・高橋 哲 氏(芦屋生活心理学研究所/兵庫県臨床心理士会担当理事)

 ・冨永 良喜 氏(兵庫教育大学名誉教授/兵庫県臨床心理士会・兵庫県公認心理師会担当理事)

 ・樋口 純一郎 氏(神戸市こども家庭センター/兵庫県臨床心理士会・兵庫県公認心理師会担当理事)

 ・内田 多恵 氏(兵庫県SC/兵庫県臨床心理士会担当理事)

[話題提供]

 ・森 歩夢 氏(珠洲市派遣SC/関西福祉大学/兵庫県臨床心理士会被害者支援担当理事)

 ・山本 直美 氏(珠洲市派遣SC/兵庫県SC・京都府SC)

[司会]

 ・春原 千夏 氏(兵庫県SC/兵庫県臨床心理士会SC担当理事)

 ・山本 沙弥香 氏(ひびきこころのクリニック/兵庫県臨床心理士会被害者支援担当理事)

[参加資格]

・兵庫県臨床心理士会会員

・兵庫県公認心理師会会員

・非会員(臨床心理士もしくは公認心理師に限る)  定員290名まで(※先着順)

※前回ひょうごHEART臨時研修(2024.1.28)『大災害後の初期支援を行う時に必ず知っておきたいこと』の動画(以下URL)を事前視聴のこと

https://youtu.be/yGOAIM35q-4 (パート①)

https://youtu.be/OQDwWrlLF-w (パート②)

[参加費] 無料

[申込方法] 以下のURLもしくは2次元コードから専用サイトへアクセスし、必要事項をご記入のうえ、5/6(月)までにお申し込みください。定員が満たされ次第、申込は締め切らせていただきます。申込受付メール(自動返信)をもって、申込完了とします

[その他] 

・研修前日までに配布資料の案内をEメール予定ですので、各自事前に印刷やダウンロードをお願いします。

・インターネット環境は各自ご準備ください(Wi-Fi環境下での参加を推奨します)。

・スマホやタブレット等で参加される場合は、Zoomアプリのインストールが必要となります。

・ヘッドフォンや個室のご利用等、個人情報漏出にご留意ください。

・1アカウントでの複数参加やおひとりで複数デバイスの参加は、禁止します。

・本研修は、臨床心理士資格更新ポイントの申請(第2群)を予定しています。研修当日は、指示のあるときはビデオオンやフォーム投稿等の入室確認をお願いします。(受講確認できなかった者は、ポイント申請できません。)

[主催]

・兵庫県臨床心理士会 被害者支援専門委員会・SC専門委員会

・一般社団法人兵庫県公認心理師会


[問い合わせ] 

兵庫県臨床心理士会 SC専門委員会事務局( sc.hyogo.secretariat@gmail.com

最新記事

すべて表示

はじめて学ぶ、コーチングとカウンセリングの共通点と相違点

【セミナータイトル】 はじめて学ぶ、コーチングとカウンセリングの共通点と相違点 【内容】 カウンセリングとコーチング。同じように聞こえるけれど、実際はどう違うのでしょうか? このセミナーでは、カウンセリングとコーチングの本質についてご説明し、それぞれの資格や働き方について詳しく紹介します。 対人支援者として近接領域にも関わらずお互いにあまりよく知らないので相互理解を深めてクライアント支援に役立てて

【オンラインセミナー】対人援助における守秘義務と倫理の問題

【概要】 「こころの秘密を守ること」。これはあらゆる対人援助職で当然とされる前提であり、倫理であり、法的に明文化されている事柄です。古今より、秘密がきちんと守られるという「守秘義務」があるからこそ、人は自身の悩みや苦しみを誰かに語ることができると認識されてきました。 「当たり前のことじゃないか」「私は当然秘密を守っている」そう言う向きもあるでしょう。しかし、考えてみると、必ずしも、守秘義務が優先さ

原点への回帰 関係性の効果を悟りMaster Therapistを目指す2024

心理学教育サイコ.edu:主宰Dr. Taka(鈴木孝信)より、関係性に関するWS&トレーニングのお知らせです。 「原点への回帰 関係性の効果を悟りMaster Therapistを目指す2024ワークショップ・マラソン」---存在しない”魔法の様な技法”を求めて学ぶ時代はもう終わりにしましょう--- 【原点への回帰】2024ワークショップ・マラソンでは、6月からの半年間(6/15~12/29)、

bottom of page