スーパーヴィジョンを受けたくなる連続miniセミナー
- 兵庫県臨床心理士会
- 5月21日
- 読了時間: 4分
『スーパーヴィジョンを受けたくなる連続miniセミナー 2nd season』
◇セミナー内容
昨年度に引き続き、SV連続miniセミナーの第2クールが開始されました。今回からは、心理職のみならず、他の対人支援職のスーパーヴィジョンにもスポットをあてる予定です。あなたが想うヴァイザーに出会うために、さまざまなヴァイザーの声、語りを聞いてみてください。皆さまの出会いの参考になればと思っています。対人支援職全体がスーパーヴィジョンの体験を大切にできるようなミニセミナーへと発展できればと考えております。
最近SVを希望される若手の臨床家が、個人的に料金を支払って受けることに、とてつもないハードルがあるということを、しみじみと感じさせられます。よくよくその声に耳を傾けると、ケースを担当すると、以前ならあたりまえだった外部の臨床家にス―パーヴィジョンを受けるという姿勢そのものが、ほぼなくなり大学教育上のシステムに則って受けるものへと変化しているようでした。しかし、熱心な学生や卒後すぐの臨床家たちほど、実際の臨床を目の当たりにして、システム上のSVではどうしようもなく困っているというのが事実のようでした。
私のSVの体験は、セラピストという主体の成長を促すものですが、その前にクライエント(患者、当事者)のための下支えとなるようなものでした。前述のSVをめぐる若手の状況は、こうした意識さえも低くなってしまっているのだろうかと憂うものでした。ただ実際の臨床実践の現場でもがき苦しんでいる若手の臨床家がいることは知ってましたし、彼らの声によると出会いたくても手も届かないところにいるのがスーパーヴァイザー(以下SVor)という存在なのだということに思い知らされることが度々ありました。「自分に合ったSVorっているのか?一人で現場にいるので、ツテがない。地方にいると、そもそも臨床心理士も少ない。対面じゃないとダメなんだろうか?そんなに料金も支払えない」。こうした切実な声を聴いてきた私の結論は、『SVは全く受けないより、なんらかの形であった方が、SVeeとクライエント両者にとって良いに決まっている』ということです。ここには対面でした方が良いに決まっているといった、心理療法のケースをじっくり話し合うのがSVなのだという理想主義を崩すことの躊躇が背景にあるでしょう。この姿勢はSVor側の問題であり、SVeeは心理臨床にまつわることであれば、どんな形であれ躊躇せずSVを受けたらいい、と私は考えています。
この度は、セラピストであるあなたの向こう側にいるクライエントに想いを馳せることができるSVorをみつけませんか?という思いから、そのようなSVorと出会うことができるような連続miniセミナーを企画いたしました。少しでも出会いの場が提供できればと続けてきました。
◇第2回の内容
前回は、他職種のSVを考えるという視点から、作業療法士の先生に講義していただきました。今回登壇しいただく三輪先生は、長い間精神科臨床に従事してこられ、現在は地域臨床の開業実践の中、若手の育成にも取り組んでおられます。今回心理臨床のSVに立ち戻るようですが、三輪先生は、多職種協働についても造詣が深く、病院臨床で働く他職種の方にもきっと参考になるようなお話をしていただけると思います。特に精神科病院での経験から、医療という現場での臨床心理士として立ち回りかた、他職種との関係性がどのようにケースに影響するのか実感を持って語っていただけるでしょう。医療の中の心理臨床、その中でも精神科病院という特殊な現場での実践で苦しんでおられるような若手の臨床心理士/公認心理師、その他の専門職の方にとってのSVとは何か基本的なことを聞いてみたくはありませんか?後半の討論や質疑応答では、現場で困っていることも遠慮なく質問できる機会にいたします。当日は、スーパーヴィジョンってそもそもよくわからないといった人でも、遠慮なく相談できるようにいたしますので、どうぞ奮ってご参加ください。
◇開催概要
【日時】第1回:2025年4月26日(土) 18:30~ 林直樹先生(Therapy Plays epifunny 所長/作業療法士) ※終了しました
第2回:2025年6月20日(金) 18:30~ 三輪幸二朗先生(Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査 代表/臨床心理士)
第3回:2025年8月30日(土) 18:30~ 長谷綾子先生(香川大学医学部 准教授/臨床心理士)
第4回:2025年12月19日(金) 18:30~ 根本眞弓先生(大阪樟蔭女子大学 名誉教授/臨床心理士)
第5回:2025年2月or3月 調整中
【開催方法】Zoomによる配信
【料金】各回1,000円
【対象】 SVを受けたことがない、受けるのを迷っている臨床心理士、公認心理師、訓練課程の学生。Svorとして振り返りたい心理臨床家。作業療法士、精神保健福祉士などの対人支援専門職の方
【申込】URLの申込フォーム(https://forms.gle/byZAEYUESsaPcPGq9)より
※詳細につきましては、お申込後に主催者より、メールにて改めてご連絡させていただきます。
◇お問い合わせ先
Therapy Plays epifunny
E-mail:epifunny.company@gmail.com
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