Dialogue on the Boundary:響き合う身体 日本とウクライナを結ぶゲシュタルトの場(百武正嗣 × マーリナ・レマック)
- 兵庫県臨床心理士会

- 12 分前
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研修主催団体: ゲシュタルト・グループセラピー研究会
研修内容:
日本のゲシュタルト療法の先駆者・百武正嗣と、戦火のウクライナで「魂の灯」を守り続けるマーリナ・レマック。30年以上の臨床を積み重ねてきた二人のレジェンドが、オンラインという境界線を超えて、歴史的な出会いを果たします。
いま、私たちは大きな変革と困難の渦中にいます。自分と世界を隔てる境界線は、時に孤独な壁に見えるかもしれません。しかし、ゲシュタルト療法において境界線(コンタクト・バウンダリー)とは、決して隔絶の場所ではありません。そこは、命と命が触れ合い、新たな何かが産声をあげる「コンタクト(接触)」の最前線なのです。
遠く離れた日本とウクライナ。言葉も、置かれた環境も違います。けれど、共に呼吸し、響き合う身体を持った人間として、私たちは境界線上でどう出会い、どう支え合えるのでしょうか。二人のセラピストが紡ぎ出すライブセッションと対話。 それは、凍りついた感覚を溶かし、私たちの中に眠る「生きる力」を再発見していく、魂の旅です。
未知のバウンダリーに身を置くことは、まだ見ぬ自分と出会うこと。 この場所で起こる「生命の対話」を、ぜひ共に体験してください。
第1回「家族連鎖のゲシュタルト療法」:家族の「見えない遺産」がいかに私たちの中で生き続けるか Transgenerational Gestalt Therapy: How the "Invisible" Family Legacy Lives On in Us 2月15日(日)18時〜21時
ゲシュタルト療法において、私たちはしばしば個人の経験、つまりその人の歴史、選択、人間関係に焦点を当てます。 しかし、「自分のもの」として経験されていることの多くは、実は未完の家族プロセスの延長線上にあることが非常に多いのです。それは、世代から世代へと受け継がれる葛藤、忠誠心、喪失、恥、あるいは沈黙の禁止事項などです。
百武正嗣氏の世代間・家族連鎖のアプローチでは、まさにこの点に注目します。個人の経験がどこで終わり、身体、感覚、人間関係の中に生きている「家族という組織」がどこから始まるのかという点です。
*本セッションにはウクライナからの参加者も予定されています。
デモンストレーション・セッションの内容: ゲシュタルトのプロセスにおいて、自分自身の感覚と、家族システムに属する感覚をどのように区別するか 「家族の秘密」や隠された葛藤が、いかに意識下のレベルで現れるか エンプティ・チェア(空の椅子)を通じて、家族の葛藤構造(誰が誰と、何のために、誰の代わりに)をいかに可視化するか 個人の「未完了の仕事(unfinished business)」が、いかに親の未完了な事柄と結びつき、次世代へ引き継がれているか これは講義や理論の概説ではありません。 セラピストのステップ、判断、そして選択の瞬間の論理を解説しながら進める、セラピーワークのライブ・デモンストレーションです。
第2回:身体の声を聴く:心身症状へのホリスティック・アプローチ Session 2: Listening to the Body: A Holistic Approach to Somatic Symptoms 2月20日(金)18時〜21時
講師:マーリナ・レマック(&百武正嗣)
ワークショップの第2回目は、キーウ・ゲシュタルト大学の講師であり、身体プロセスと心身医学のスペシャリストであるマリーナ・レマック氏がメインファシリテーターを務めます。
私たちの身体に現れる「症状」は、しばしば言葉にできない未完了の葛藤や、家系の記憶が身体を通して表現されたものです。 本セッションでは、マリーナ氏が長年研究してきた身体へのホリスティックな視点に基づき、理論の解説、身体的実験、そして日本の参加者を対象としたライブ・デモンストレーションを行います。
* 理論パート: 心身症状(身体症状)をゲシュタルト療法のフィールド理論やホリスティックな視点からどのように捉えるか。
* 実験と実技: 自身の身体感覚に意識を向け、症状が持つ意味を探索する小さな実験。
* デモンストレーション: 日本の参加者をクライアントに迎え、マリーナ氏が実際のワークを通じて、身体に刻まれた物語を紐解きます。
言葉を超え、身体という境界線上で何が響き合っているのか。マリーナ氏の繊細かつ力強いワークを通じて、新たな気づきを得る時間となります。
*本セッションにはウクライナからの参加者も予定されています。英語で行われますが、日本語への逐次通訳が入ります。字幕翻訳を利用することもできます。
【講師】

百武 正嗣(Masatsugu Momotake) 日本におけるゲシュタルト療法の草分け。家族連鎖や身体指向のワークにおいて独自の境地を切り開き、多くの後進を育成。著書に『家族連鎖のセラピー』『気づきのセラピー』など。

マーリナ・レマック(Maryna Lemak) 心理学者、EAGT認定スーパーバイザー。キーウ・ゲシュタルト大学にて教鞭を執る傍ら、CEGCを創設。ゲシュタルト療法における身体プロセスと心身医学の研究に深く精通し、戦時下のウクライナにおいてトラウマや世代間連鎖(家族連鎖)のケアに尽力している。30年近い臨床経験と身体感覚への鋭い洞察により、言葉を超えた「身体の記憶」を解きほぐす。
【会場】
オンライン(Zoom)
【対象】
医療職、心理職、対人援助職、またはゲシュタルト療法や国際交流に関心のある方ならどなたでも。
【参加費】
一般:1万円(2日間)
日本ゲシュタルト療法学会会員:7000円(2日間)
(2日合わせてのご参加・お申し込みのみです。いずれも3ヶ月間のアーカイブ視聴が可能です)


