【オンラインセミナー】プレイセラピーの視点を活かす発達支援――講義と事例で学ぶ乳幼児心理臨床
- 兵庫県臨床心理士会
- 22 時間前
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【概要】
創元社では、黒川嘉子先生の『ことばとプレイセラピー 乳幼児期のこころを育む心理臨床』を本年3月に刊行いたしました。
臨床事例や絵本、児童書、子ども・親の声などをもとに、他者との情動的共有体験のなかで生み出される潜在空間の体験を描いた一冊です。
本セミナーでは、同書の刊行を記念し、実際の事例を取り上げながら、就学前の子どもを対象としたプレイセラピーの視点を活かした発達支援について、黒川先生にご解説いただきます。
※臨床心理士資格更新ポイント申請予定
(講師より)
発達相談や子育て支援、療育の現場では、遊びや身体感覚を通した表現から子どもを理解し、寄り添って関わることで、子ども一人ひとりの主体性が発揮され、成長へとつながっていく――そうした手応えを感じておられる方も少なくないと思います。
発達には一定の順序性や方向性があり、いつ頃何ができるようになるという目安、道標のようなものがあることも乳幼児期の特徴であります。そのため、「〇〇ができない/できるようになる」発達支援が求められる面がありますが、発達のプロセスは、子どもと環境との相互作用の中で展開していくため、非常に個性的でダイナミックで複雑なものです。
本セミナーでは、言葉がまだ(十分に)話せないからプレイセラピーをするのではなく、「言葉にならない体験」を、遊びや身体感覚、あるいは子ども特有の“ことば”で表現し、子どもとセラピスト(他者)とのあいだで共有するためにプレイセラピーがあるという視点から、乳幼児期の発達支援について理解を深めたいと考えています。
前半の講義では、そうした言葉にならない体験や言葉から零れ落ちる体験を感じ取り、共有するチャンネルについて情動調律(Stern,19885/1989)を参照しながら解説します。後半は、乳幼児期の発達支援がその後の歩みにつながる乳幼児心理臨床について、事例を通して一緒に考えたいと思います。
【講師】
黒川 嘉子(クロカワ ヨシコ)
奈良女子大学研究院生活環境科学系臨床心理学領域教授。2001年京都大学教育学研究科臨床教育学専攻博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(教育学)。臨床心理士、公認心理師。専門は臨床心理学、乳幼児期からの子どもと養育者への心理臨床(プレイセラピー、発達障害、子育て支援、小児科領域など)の実践と研究。著書に『情動と発達・教育――子どもの成長環境(情動学シリーズ3)』(分担執筆、朝倉書店、2015年)、『遊びからみえる子どものこころ』(分担執筆、日本評論社、2014年)、『臨床心理学――全体的存在として人間を理解する』(分担執筆、ミネルヴァ書房、2009年)などがある。
【日時】
2025年9月28日(日) 10:00~16:00(休憩1時間)
【内容】
10:00~11:30 講義
11:30~12:00 参加者からの感想・質問
(1時間休憩)
13:00~13:45 講師からのフィードバック
(小休憩)
14:00~15:30 事例検討
15:30~16:00 全体のまとめ
【会場】
オンライン(Zoomウェビナー)
【定員】
200名
【参加費】
6,000円(税込)
【申込締切】
2025年9月25日23:59まで
※定員に達し次第、受け付けを締め切らせていただきます。
【申込方法】
お申し込みは下記サイトからお願いいたします。
【問い合わせ先】
創元社セミナー担当
〒541-0047 大阪市中央区淡路町4-3-6
Email: onlineseminar@sogensha.com