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『POSTを描く』刊行記念 イベント「POSTの実際を知る」ーー日常臨床に精神分析理論を活かすために

  • 執筆者の写真: 兵庫県臨床心理士会
    兵庫県臨床心理士会
  • 8月20日
  • 読了時間: 3分

研修主催団体: 精神分析的サポーティブセラピー(POST)事例検討会 事務局

研修内容:

〇概要

 このたび、日本評論社から『POSTを描く』(https://amzn.asia/d/1SjkYYl)が刊行されます。これは2021年の『精神分析的サポーティブセラピーPOST入門』(金剛出版:https://amzn.asia/d/dWJAvfd)の続編にあたるもので、いろいろな領域、いろいろな支援対象の方々との臨床を描いた実践論文集となっています。

 今回は、こちらの刊行を記念して、POSTの実際、精神分析理論を構造化されていない現場でいかに用いるかの実際を、ケースを通じて学んでいただく機会を作れればと思って検討会を企画しました。

 前著『POST入門』出版後、私たちは意外な場面に遭遇することとなりました。事例検討会で発表者が「これはPOST的ではないかもしれませんが……」と申し訳なさそうに、おずおずとプレゼンテーションをすることがあったのです。この光景には強い既視感がありました。というのも、発表者が「これは精神分析的ではないかもしれませんが……」と言ってエクスキューズをするという場面にはこれまでに何度も何度も出くわしてきたからです。そういった事態を打破するためにこそ、その実践が規範から見て正当であるか否かではなく、クライアントにとってどのような影響や効果を及ぼしているかに検討を集中するためにこそ「POST」という概念を発明したはずなのに、結局は同じ事態に陥ってしまったのです。これは想定以上に根が深い問題だ、と私たちは思いました。

 そこで、本セミナーでは、まず山崎がPOSTの外延(その概念を適用してよい事物の全範囲)についての講義をします。結論を先取りすれば「反精神分析的ではないものの、非精神分析的な介入は包含する」実践を、私たちはPOSTだと思っています。

 その後の事例検討の事例提供は、あえてキャリアの浅い方にお願いしてみました。構造化の難しい現場で、いかに精神分析の知を役立てられるか、ケースを通じて学ぶ機会になればと思っています。多くの方のご参加、お待ちしております。


〇日時(スケジュール)

2025年 9月21日 (日) *1か月間見逃し配信を行います

 18時~18時半 講義「POSTの外延」山崎孝明(こども・思春期メンタルクリニック)

 18時半~21時半 事例検討 助言:岩倉拓(あざみ野心理オフィス)、事例:栗本香織(専修大学大学院)、司会:山崎


〇料金 3,000円


〇場所 zoom


〇参加資格 臨床心理士か公認心理師の資格をお持ちの方、もしくはそれらの資格取得を目指しておられる大学院生、その他対人援助職の資格をお持ちの方


〇申し込み方法

以下のURLよりお申込み下さい。


後日こちらより、参加費の納入方法をお知らせ致します。

お振込みの確認をもって参加承認となります。その後、zoom URLを通知致します。


〇主催 

 精神分析的サポーティブセラピー(POST)事例検討会 事務局(山口貴史、山崎孝明)


〇問い合わせ先

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